2026.04.10 (金)
山本義春教授 退職記念イベント 活動報告
― ヘルスケアAIoTコンソーシアム協賛セッション開催 ―
2026年3月28日、東京大学本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センターにて、山本義春教授(東京大学大学院教育学研究科)の退職記念イベントが開催されました。
本イベントは、記念シンポジウムおよび記念パーティーの二部構成で実施され、約200名近い参加者が集い、山本教授の長年の研究・教育活動の成果と今後の展望について活発な議論と交流が行われました。

【記念シンポジウム】
シンポジウムは三部構成で行われました。
■ 第1部「ゆらぎとリズム」
(座長:野村泰伸 先生/京都大学大学院情報学研究科 教授・HIT専門委員)
第1部では、ヘルスケアAIoTコンソーシアム(HIT)専門委員である野村先生が座長を務め、複雑系ダイナミクスや生体リズムに関する最先端の研究成果が共有されました。山本教授の研究領域の中核である「ゆらぎ」や「リズム」を軸に、多角的な議論が展開されました。
清野 健 先生(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)
「心拍変動研究の歩みとこれから」
小谷 潔 先生(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)
「生理学とカオス、リズム、ゆらぎ ― 山本義春先生ご退職に寄せて ―」
北畠 主税 先生(自然科学研究機構生理学研究所 教授)
「脳波ダイナミクスの計測と理解 ― 確率共振から脳デジタルツインへ ―」
中野 珠実 先生(大阪大学大学院情報科学研究科 教授)
「動き同期から人の心に迫る」
藤本 千里 先生(東京大学大学院医学系研究科 講師)/岩崎 真一 先生(名古屋市立大学大学院医学研究科 教授)
「ゆらぎ研究の新展開 ― 医療機関から日常へ ―」
■ 第2部「デジタルヘルス」
(座長:内匠 透 先生/神戸大学大学院医学研究科 特命教授)
※ヘルスケアAIoTコンソーシアム協賛セッション
第2部は、ヘルスケアAIoTコンソーシアムが協賛し、医療データとデジタル技術の融合をテーマに講演が行われました。
上田 泰己 先生(東京大学大学院医学系研究科 教授)
「睡眠の仕組みと意義について ― 全国の大規模調査からわかったこどもの睡眠実態 ―」
北島 剛司 先生(杏林大学医学部 教授)
「行動神経と精神疾患、概日リズム睡眠・覚醒障害」
大橋 恭子 先生(ハーバード大学医学部 助教授)
「データに基づく精密医療と予防 ― ゆらぎの解析から脳ネットワーク、大規模データ研究へ ―」
菊地 裕裕 先生(国立国際医療センター病院 心療内科 医長)/吉内 一浩 先生(東京大学医学部附属病院 心療内科 病院教授・HIT理事)
「心身医学・行動医学におけるEMAの活用」
中村 亨 先生(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授・HIT PoC部会座長)
「生体情報に基づく心身の状態把握とリスク検知」
HIT関係者の登壇を含め、ヘルスケアデータの活用や実社会への応用に向けた取り組みについて講演されました。AI・IoTを活用した医療・健康分野の発展可能性について、産学連携の観点からも非常に示唆に富む内容となりました。
■ 第3部「最終講義」
第3部では、山本義春教授による最終講義が行われました。
山本 義春 教授(東京大学大学院教育学研究科)
「ヘルスケア・データを創る・読み解く・役立てる」
約200名の聴講者が参加し、長年にわたる研究の集大成として、ヘルスケアデータの本質とその社会的意義について熱意あふれる講義が行われました。会場は終始高い関心と共感に包まれ、盛況のうちに終了しました。

【記念パーティー】
シンポジウム後には記念パーティーが開催され、参加者同士の交流が深められました。
本パーティーでは、東京大学 名誉教授 武藤芳照先生による来賓挨拶に続き、東京大学大学院教育学研究科 研究科長 勝野正章先生によるご挨拶が行われました。
また、乾杯のご発声は、早稲田大学スポーツ科学学術院 中村好男先生により行われ、和やかな雰囲気の中で懇親がスタートしました。

さらに、ショートスピーチとして、
京都大学大学院情報学研究科 教授 野村泰伸先生、
株式会社ニューチャーネットワークス 代表取締役 高橋透氏、
東京大学大学院教育学研究科 教授 本田由紀先生、
東京大学大学院教育学研究科 教授 小国喜弘先生、
東京大学大学院教育学研究科 教授 多賀厳太郎先生
よりご発言があり、山本教授のご功績や今後への期待が語られました。
加えて、山本義春教授ご夫妻への花束贈呈が行われ、長年のご尽力への感謝が表されるとともに、山本教授ご本人からのご挨拶により、会場は大きな感動に包まれました。

和やかな雰囲気の中で、研究分野や組織の垣根を越えた交流が行われ、本イベントの締めくくりにふさわしい場となりました。
本イベントは、山本教授の長年の功績を振り返るとともに、ヘルスケア分野におけるデータ活用・AIoTの今後の発展を展望する貴重な機会となりました。
ヘルスケアAIoTコンソーシアムとしても、第2部の協賛および関係者の登壇を通じて、今後の研究・社会実装に向けた連携をさらに強化して、今後も活動を展開してまいります。